亜炭香古学~足元の仙台を掘りおこす

カテゴリー

過去記事一覧

「マサくんの体験フォト」ブログに掲載されました

2016年1月20日
東北放送(TBC)の気象予報士「マサくん」こと佐藤正則さんが、亜炭と仙台愛宕下水力発電所跡についてレポートしてくださいました。
詳しくはこちらをご覧ください↓
http://www.hirosegawa-net.com/taiken/new/v16/1600.html

チチ松村さん(ゴンチチ)×伊達伸明さんトーク

2015年11月11日
11月7日、大阪大学21世紀懐徳堂スタジオで開催されたイベント、
" 大阪総合学術博物館 第八回特別展「待兼山少年-大学と地域をアートでつなぐ<<記憶>>の実験室-」スペシャルトーク 待兼山少年 最終章 ウクレレ" にて、ミュージシャンのチチ松村さんと伊達さんの対談が行われました。
http://www.museum.osaka-u.ac.jp/2015-10-06-9921/
対談.jpeg

このイベントで、亜炭香古学を通じて制作された『ウモレレ』も紹介していただきました。
注目すべきは、このウモレレ製作素材として使用されている、鮎川の「鯨歯」です(サドルと呼ばれる部分に使用)。鯨歯工芸も、埋木細工と同じく、宮城県の絶滅危惧の工芸ですが、鮎川で鯨歯工芸を営んでいらっしゃるお店の名前が、なんと「千々松商店」(ちぢまつしょうてん)というのです。「チチ松村」さんとお名前が似ているではありませんか。私たちはウモレレ製作時から、完成の暁にはチチ松村さんに「ウモレレ」を抱いてもらいたいと願ってきましたが、ようやくその夢が叶いました。
その写真がこちらです。
TITIMATSU+UMOLELE.jpeg
旧宅ウクレレ+ウモレレ.jpeg

チチ松村さん、伊達さん、すばらしいツーショットありがとうございます。

鷲田清一さん×伊達伸明さんトーク

2015年11月10日
哲学者、鷲田清一さんと伊達伸明さんとのトーク [鷲田清一とともに考える ④ 界面活性力?/見るべきものを見ずに、見ないでいいものを見る] が、8月8日せんだいメディアテーク1階で開催されました。
鷲田トーク.jpg鷲田トーク会場写真.jpg
15-08-08_108__D3L1636.jpg
15-08-08_133_IMG_0513.jpg
15-08-08_078_IMG_0506.jpg
15-08-08_214__MG_5968.jpg
写真:越後谷出

伊達伸明さんのこれまでの活動や作品の紹介から、アーティストの社会的な役割とはどんなものかという話しがありました。
最後は伊達さんが「建築物ウクレレ化保存計画」で制作したウクレレ作品の演奏(演目は鷲田さんからのリクエストで「ちょっと待ってください」)、鷲田さんによる伊達さんの詩の朗読で締めくくられました。

10/16-18はピクニックパレード

2015年10月17日

亜炭香古学で協力していただいている都市デザインワークスさんから、素敵なお知らせです。いま地下鉄東西線国際センター駅周辺で、様々な街歩きイベントが行われています。

http://sendai-cp.net/parade

そして、亜炭香古学の8月の展覧会「山のひかり 川のほし」に出品された展示物(東北大学植物園地下壕写真)も一部こちらで展示していただいています。ぜひ足をお運び下さい。

***ピクニックパレード開催概要****

  • 【会期】
     2015年10月16日(金)〜10月18日(日)
  • 【入場】無料(どなたでもご参加いただけます)
     ※プログラムにより費用がかかる場合があります
  • 【会場】
     西公園、広瀬川、国際センター駅、青葉通

詳しくはこちらをご覧ください!

http://sendai-cp.net/parade

ワークショップ「埋もれ木みがき隊」 盛り上がって終了

2015年10月 7日
DSCF4589.jpg
2015年10月2日-3日、「仙台・杜の都のクラフトフェア」(会場:サンモール一番町商店街アーケード)で開催された、埋もれ木をみがくワークショップ。今年で3回目となります。今年はお天気にも恵まれ、沢山の方にご来場いただきました!
DSC09235.JPG
まずは受付で好きな埋もれ木のかけらを一人ひとつ選びます。
ヤスリでこするとつるつるになる、400万年前の木の化石、埋もれ木。
「時間どのくらいかかりますか?」「5分こするとこのくらいつるつるになりますよ!」
DSC09236.JPG
いろんな形、色の木があります。穴あきもあります。
未だに、近所の川や山でかけらをひろうことのできる埋もれ木。
世界のいろんなところで埋もれ木は採れるけど、これを磨いてお皿にしたりと工芸利用を思いつき、それを発展させて産業にしたのは仙台人だけのようです。ユニークですね。
DSCF4508.JPG

うもれ木細工職人見習いの鈴木綾乃さんが、見本用を制作してくれました
DSC09261.JPG
どの埋もれ木にするか、迷う人は10分くらい迷うことも・・・
何にするかを考えながら選びます
DSC09233.JPG
30秒こするだけでも、つるつる感がでてきて、その変化がわかります。
耐水ペーパーを水に浸してこするだけ。水研ぎといいます。
DSC09247.JPG

DSCF4501.JPG
一部分だけをつるつるにした人。最初は木目が見えないけれど、みがくうちに浮き上がってきます。
DSC09231.JPG

DSC09254.JPG

DSCF4516.jpg

DSCF4540.JPG
鈴木綾乃さんの師匠、小竹孝さんも会場に来て下さいました。
手にもっているのは・・埋もれ木のお盆?修理を依頼されたようです。

このワークショップは、立寄参加方式です。3歳くらいの子どもも参加できます。こすってみて、自分でこのくらいでいいなと思ったら、その時点で終わりにします。制作時間は人それぞれで3分~1時間くらい。持って帰って続きをすることもできます。
とても単純だけど、やったらやっただけの成果が目に見えて、失敗もありません。ナイフをつかわなくても、思うように形をつくることができます。
外国人の方や耳の不自由な方、目の不自由な方も楽しめる内容です。
今年は行列ができる時間が多く、始終満席で、他のかたに席をお譲りいただくために、作業途中で座席を交代していただくこともありました。2日間で545人の方に体験していただきました。

クラフトフェアでは今年も様々な出会いがありました。
このワークショップを、うちの団体で開催したい、講座を開いてほしい、埋もれ木ほしい、という方などいらっしゃっいました。ありがとうございます!
ご質問、ご要望にお応えしますし、出張ワークショップも行います。
興味がある方は、ぜひこちらまでご連絡下さい!

*  *  *  *
(公財)仙台市市民文化事業団 事業課
電話  022-301-7405 (平日9時~17時)
メールアドレス info@sendaicf.jp

展覧会「山のひかり川のほし」会場風景

2015年9月16日
導入部.JPG
入り口では亜炭を運んだトロッコがお出迎え。受付ではブラックライトが手渡され、暗所の展示が始まります。
亜炭の頃鑑賞2.jpg
亜炭の頃報告書2.jpg 亜炭の頃報告書用1.jpg
ブラックライトで暗がりから文字や絵を掘りおこします。亜炭で暮らしていたころの思い出話や日常会話が浮かび上がり、記憶の街に思いを馳せます。隣にいる来場者に思い出を語る方もしばしば見受けられました。
埋もれ木庭園鑑賞.jpg
閉店した埋木店から借用した埋木の原木と埋木細工の展示。原木の一部分が磨いてあり、木の特性や製品とのつながりが一目でわかるようになっています。秘密の穴園鑑賞.jpg
東北大学植物園内地下壕(非公開)を紹介したコーナー「秘密の穴園」。この企画で発掘した仙台の新たな地域資源です。
※この地下壕については、亜炭香報7号をご参照下さい。

坑夫のこころ(ハンギングコンパス).JPG
坑夫の思い出話しなど地下での記憶を展示したコーナー「坑夫のこころ」。坑夫で俳人でもあった古内一吐氏の句集「亜炭山」から数句を抜粋して紹介しました。
坑夫のこころ鑑賞.JPG

談話室1.jpg
会場内に設けられた「談話室」には東北工業大学松山正將先生の研究資料ほか、街を楽しんで見るための切り口が様々用意されています。地図や写真、文献資料を対話のきっかけに、来場者が交流する場です。
談話室2.jpg
談話室3.jpg談話室5.jpg

ホタル河原1.JPG
展覧会では、仙台の失われた風景を人々の記憶からほんのり浮かび上がらせることを試みました。
失われた風景として「亜炭と埋木」を切り口とするだけでなく、「ホタルのいた風景」も取り上げました。この空間では、今では広瀬川で聞こえなくなってしまった川音風景を再現ました(カジカガエルの鳴き声ほか)。
川埋木の世界1.jpg
仙台埋木細工の原材料である「山埋木」とは、時代も性質も異なるもう一つの埋もれ木「川埋木」を紹介するコーナー。
川埋木の世界1.jpg
写真手前は福島県伊達市で活動する「あぶくま沈木会」が引き上げた川埋木の切り株、左中央にあるのは今年名取川で発見された名取川埋木です。
川埋木の世界(カスタネット).JPG
川埋木で製作された茶入れやカスタネットと色とりどりの靴べら(あぶくま沈木会松浦丹次郎さんの作品)。
川埋木の世界(靴べら).JPG
ほかにも沢山のあぶくま沈木会の作品が展示されましたが、直接触れられるものが多く、質感や重さを確かめたり、音色を楽しむことができました。
川埋木の世界3.jpg
ここに、伊達伸明さんが制作した埋木製ウクレレ『ウモレレ』が展示されました(写真左)。
ウモレレ作品画像は、別の記事で改めてご紹介します。

展示設営のようす

2015年9月15日
設営の様子1.jpg
入り口には、岩倉炭鉱(宮城県栗原市)よりお借りしたトロッコが設置されます。これは当時亜炭を運ぶのに実際に使われていたもので、レールも同様です。この展示のために、持ち主の千葉さんにはレールをカットしていただきました。設営2.jpg
6階ギャラリー外壁には、山形県の木友炭鉱、中山炭鉱等の写真を展示しました(所蔵:舟形町立歴史民俗資料館)。坑内作業や炭鉱町全体の様子がわかります。この写真展示を見逃した方は、9月16日~11月1日まで開催される「舟形の亜炭パネル写真展」@舟形町立歴史民俗資料館 へどうぞ!
設営3.jpg
坑道を模した展示空間を設営

埋木製ウクレレ『ウモレレ』ついに完成!

2015年7月 6日
伊達伸明さんが、4年間の亜炭香古学プロジェクトの成果として制作した埋木製ウクレレ、名付けて『ウモレレ』がついに完成しました!

R0019253.jpeg
性質が異なる川と山のそれぞれの埋木を素材としたウクレレ。
どちらも宮城県の稀少工芸材です。鯨歯工芸の原材料、鯨歯も使われています。
R0019256.jpeg
裏側に山埋木がはめこまれています。ピカピカに磨いた部分と、もとの木肌をそのまま残している部分があります。
同じ木を水研するだけで、これほどまでに質感に違いがでます。埋木の特徴です。
R0019258.jpeg
埋木は非常に割れやすく、穴をあけるとヒビ割れたり欠けることもよくあるので扱いが難しいのです。
ここにも鯨歯がはめ込まれています。

展示期間中、この作品は展示されますが、8月8日は展覧会関連イベントとして、この『ウモレレ』演奏がります。
このため、8月8日のみ、「ウモレレ」の展示は展覧会会場となるせんだいメディアテーク6階ギャラリーでなく、関連イベント会場となる1階で展示されます。

★関連イベントの詳細はこちらをご覧下さい。
亜炭香古学2015 展覧会「山のひかり 川のほし」
http://www.sendaicf.jp/atan2015/

亜炭家族 春の一日

2015年7月 4日

展覧会関連イベント「地中に想う/地上を語る」の演目、紙芝居「亜炭家族 春の一日」。

宮城県・築館の石垣鉱業所(照越炭鉱)の有志が中心となって結成した会、「照越亜炭シャベル会」が制作しました。



No.1.jpg



照越亜炭シャベル会は、亜炭とともに生活した当時の地区民のことを後世に語り継ぐために、道具や写真を収集し記録するほか、炭鉱でのエピソードやそこで働く人々の思いを寸劇や紙芝居などに表現して、子ども達に披露してきました。


No.2.jpg


8月8日は照越地区から、高橋陸郎さんと、照越亜炭シャベル会の村上栄一さんにお越し頂き、紙芝居と亜炭小咄を上演します。紙芝居の続きは、8月8日以降、ブログに公開したいと思います(予定)。

★新聞「亜炭香報6号」裏面で、「照越炭鉱」についてご紹介していますので、あわせてご覧ください。

----------------------------------------------------

「地中を想う/地上を語る」

8/8 14時~15時30分 せんだいメディアテーク1階
・照越亜炭シャベル会の亜炭紙芝居
・川埋木トーク
と埋木製ウクレレ演奏

参加無料、先着160席、直接会場へ





前の10件1  2  3  4  5  6  7  8