亜炭香古学~足元の仙台を掘りおこす

カテゴリー

過去記事一覧

「嗚呼!なんたる川埋木」報告

2015年9月18日
8月8日に開催されたイベント「地中を想う/地上を語る」の第二部は「嗚呼!なんたる川埋木」と題し、松浦丹次郎さん(あぶくま沈木会会員、川埋木研究者)と伊達伸明さん(美術家、亜炭香古学企画制作)の対談を行いました。
嗚呼!なんたる川埋もれ木1.jpg
「埋もれ木」についてよくご存じない方が沢山いらっしゃるだろうなかで、川埋もれ木をテーマにした話しをするのはマニアック過ぎるのではないかという懸念もありましたが、こうした機会でもなければ二度と話題になることもないかもしれないという危機感から、このテーマで開催することとなりました。
古くは古今和歌集など歌に詠まれて登場する「埋もれ木」は、仙台名産工芸品、埋木細工の原料である「山」埋もれ木とは全く性質の異なる、「川」埋もれ木のことです。この木は昔から珍重され、建材として活用されてきました。
何たる川埋もれ木1.jpg
「阿武隈川の埋もれ木」の著者である松浦丹次郎さんは、福島県伊達市在住です。阿武隈川沿いを毎日歩き、川埋もれ木を幾度となく発見してこられました。
あぶくま沈木会では、国土交通省への申請のもとクレーン等重機で引き上げ、それを工芸的に活用し普及活動を展開してきました。川埋木をみつける(見分ける)目を持つ方は日本中探しても片手で数えるくらいではないかと思いますが、松浦さんがまさしくその一人です。
決してお金ではかえない貴重な川埋木を分けていただき、今回伊達伸明さんが埋木製ウクレレ『ウモレレ』を制作することができました(同様に、「山埋木」も所蔵者のご厚意で譲っていただき、2つの埋木で制作しています)。このイベントでは「ウモレレ」の演奏も行われました。
ウモレレ演奏1.jpg
ウモレレ、表側ボディは川埋木、裏側は山埋木で作られています。
ウモレレ表 .jpg
『ウモレレ』写真撮影:越後谷出
ウモレレ裏.jpg