2012年7月28日、広瀬川愛宕緑地付近で「亜炭探しピクニック」が開催されました。
昭和40年ごろまで、宮城県内で
盛んに行われていた亜炭採掘事業。
現在では、その役割を終え忘れられつつある「亜炭」ですが、
亜炭はいま、どこでみることができるでしょう?
そしてそれは、どんな姿なのでしょう?
広瀬川沿いの崖では、亜炭層が走っているのを容易に確認できました。
この写真ではわかりにくいですが、画面中央より少し上のあたりにみえる黒い層が亜炭層です。
ここから、風雨にさらされて、ぽろぽろと下にこぼれ落ちてくる亜炭のかけらを、手にとってみることができます。
早速、その地層のしたで、亜炭を探してみます。
小さなかけらが拾えました!果たしてこれは亜炭でしょうか?
伊達さんにみてもらいます。大きい亜炭が見つかると、歓声があがります。
亜炭は地層の下、拾い範囲に落ちていました。
土がついているので、川で洗って、よく観察します。
今回拾ったものは、小さい上に良質とはいえない亜炭でしたが、
自力で「亜炭」を発見できるようになったこと、今でも気軽に手に
とってみることができるとわかったことは参加者にとって嬉しい
驚きだったようです。
これまで何度もみてきたはずの「ただの黒い石(炭)」ですが、
亜炭をめぐる、ここに暮らしていた人々の様々な思いや、
歴史的な背景を知ると、ただの石(炭)は宝物になります。
写真では伝わりにくいのですが、実際は黒々としていて、
みれば明らかに、ほかの石とは違うことが分かります。
亜炭層は、広瀬川沿いだけではなく、市内の様々な場所で
見ることができます。
ここでひとつ、八木山南の方にある「治産の森」の亜炭層を
ご紹介しましょう。写真の黒く見える、穴のようなえぐれた部分、
ここが亜炭層です(えぐれた奥のほうに亜炭層があるので、
この写真では、わかりにくいのですが・・・)。
3m近くある非常に分厚い亜炭層もありました。
亜炭の大きな塊に直接触ることができます。
↑ 正面の黒い岩のような部分がすべて亜炭
※この治産の森でのお話しは、「亜炭香報3号」やブログ
の記事で改めてご紹介します。
広瀬川沿いでのピクニックの様子は、「亜炭香報 創刊号」に
詳しく掲載されていますので、ご参照ください。
(このブログの過去の記事から、新聞を閲覧、PDFデータをダウンロードできます)
↑ 愛宕下水力発電所で涼む参加者