【レポート】オンラインミーティング 秋田-岩手-仙台、地域における表現の場の実践
2021年04月28日
オンラインミーティング「秋田-岩手-仙台、地域における表現の場の実践」と題し、秋田県秋田市の「ココラボラトリー」(2005年オープン)、岩手県盛岡市の「Cyg art gallery」(2011年オープン)、仙台のGallery TURNAROUND(2010年オープン) の各ギャラリー代表と、より現場に近いスタッフやアーティストによるふたつのチャンネルで、ミーティング形式に意見交換及び、事前に募った質問に回答しました。
東北の民間ギャラリーの現況、アーティストや公共施設、地域との関わり方などを各立場から率直に話し合った上で、コロナ禍以降、地方への注目も高まっていくような状況のなか求められる、地方の表現の「場」とはどういったものなのか、地場で継続する意義などを改めて考える機会となりました。また、事前質問から、他世代との関わり方や、収入源について、秋田・岩手からみる仙台のイメージ、各代表の意外な一面などにもそれぞれ回答し、楽しい時間となりました。
今後、秋田-岩手-仙台で連携した動きが生まれるよう繋がっていければと思います。ありがとうございました。
文章:関本 欣哉(Gallery TURNAROUND )
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●トークの様子は下記からご覧いただけます
※本トークは2つの映像に分かれて制作されています。チャンネル-A、チャンネル-Bの順にご覧ください。
【せんだいメディアテーク・オンライン】
TALK オンラインミーティング- A 秋田-岩手-仙台、地域における表現の場の実践
TALK オンラインミーティング- B 秋田-岩手-仙台、地域における表現の場の実践
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《出演者 略歴》
◉後藤 仁 GOTOH Hitoshi
デザイナー/アーティスト。秋田生まれ秋田育ち、秋田公立美術工芸短期大学1期生。2005年のココラボラトリーオープンからデザイン担当として業務に当たり、2015年よりココラボラトリー2代目代表、兼デザイナーとしてギャラリーを運営。
自身の制作活動のほか、イベント企画、ダンス公演への出演、舞台美術制作など、表現活動は多岐に渡る。
◉菅原 綾希子 SUGAWARA Akiko
造形作家 秋田市生、在住。 2007年頃より秋田市を拠点に活動を開始。
石膏、テラコッタ、木材等を使用し、半抽象的な塑像を制作。
県内外の展覧会出品や個展を年数回行う傍ら大学で彫刻専任の非常勤講師も勤める。
2019年7月に秋田市大町、川反中央ビル3階にアートスペース 「and toiro」を開設。
別名義で活動するクラフト作家h.u.gとしての作品を展示販売 する他、彫刻の常設展示や企画展示も行っている。
2020.11 ポップアップショップ / KANEIRI STANDARD STORE (仙台)
2021.2 個展 / リアスアーク美術館 (気仙沼)
◉清水真介 SHIMIZU Shinsuke
合同会社ホームシックデザイン代表・Cyg art galleryディレクター・homesickdesignクリエイティブディレクター/アートディレクター。
1982年岩手県一関市生まれ。岩手大学教育学部芸術文化課程(視覚伝達デザイン研究室)を卒業後、同大学院に進学。
東北の作家に焦点を当てた企画展を行うシグアートギャラリー(Cyg art gallery)と、デザイン事務所homesickdesignの運営を行う。
現在はアートディレクター、クリエイティブディレクターとして活動中。専門学校の非常勤講師も9年務めており、デザイン、アート、教育、という視点から活動を広げている。
◉千葉真利/CHIBA Mari
Cyg art gallery キュレーター・ギャラリースタッフ。1988年宮城県石巻市生まれ、岩手県盛岡市在住。
東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業後、同大学院芸術文化専攻こども芸術教育研究領域修了。
大学院修了後は、社会福祉法人安積愛育園が運営する「はじまりの美術館」の開館準備に携わり、学芸員として企画運営に参加。
2016年に盛岡に移住し、観光交流施設の学芸員・運営ディレクターとして勤務。2020年合同会社ホームシックデザインに入社し、現職。
◉関本 欣哉 SEKIMOTO Kinya
ギャラリー「ターンアラウンド」代表。美術家。
1975年宮城県仙台市生まれ。東京芸術専門学校(TSA)卒。
90年代後半よりアート作品の制作、発表をはじめる。2010年より社会に繋がる表現の場として「Gallery TURNAROUND」を設立。
2016年に美術学校「仙台藝術舎/creek」を開校。2019年、仙台市若林区卸町にオープンしたシェアスタジオ「スタジオ開墾」運営ディレクターに就任。
2020年、仙台市青葉区一番町の商業施設「仙台フォーラス」内にギャラリー「TURN ANOTHER ROUND(アナラン)」を開設。このほか自身の作品発表や中里広太とのDJユニット「APE TOPE」など多岐にわたり活動している。
◉安部 朝美 ABE Tomomi
宮城県仙台市出身、在住。前職は設計事務所事務員。
2008年にターンアラウンドがアート活動をスタートさせた頃からの立ち上げメンバーで、現在は副代表。
ギャラリー業務、カフェ業務、デザイン業務のほか、仙台藝術舎/creekやせんだい21アンデパンダン展など、ターンアラウンド周辺で行われる様々な活動もサポートしている。