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【TALKレポート】TALK 完成させる必要のないものづくり

2021年02月18日

せんだいメディアテークが進めるプロジェクト「アートノード」のTALKシリーズ。
今回は、FabLab SENDAI – FLATが企画を担当しました。
ゲストは、独自の3次元編み技術”ソリッド編み”を開発している廣瀬悠一さん。通常の編み物が、衣服を構成するための面(surface、
サーフェイス)を作るのに対して、中身がミッシリと詰まった塊(solid、ソリッド)を作ることが可能なのが、ソリッド編みの由来とのこと。

編編み図という設計図を共有する事で同じものが複製(Copy)できたり、間違えたら1ステップごとにほどいてやり直せたり(Undo)、
さらには一旦つくったものをほどいて違う形に更新(Update)できたりと、編み物とデジタル技術の間に多くの共通点や親和性が存在します。
将来的にはsolidknitを普及させ、誰もが椅子やソファなどの固く大きいものを自分で”編める”未来が目標だそうです。

ただ、自分の手で編んだ作品をほどくのは精神的にハードルが高く、もったいないと思ってしまうのも事実。そこで現在は、設計図を
入力すると人間の代わりに物体を編んでくれるマシン、ソリッド編み機の開発もしており、当日はその様子も見せていただきました。
今のマシンは第1世代で、単純な物体しか編めませんが、すでに第4世代の開発計画まで構想されているそう。開発が進むことで何が
可能となるのかという具体的なロードマップを見せられたオーディエンスからは、驚きの声が上がっていました。

イベントの最後には、ソリッド編み機のデモンストレーションタイムも。今後は、編み機の開発が進んで動作が安定してきたところで、
設計図や作り方を公開し”オープンソース化”することも考えているのだそうです。
なぜ、こんなに苦労して作り上げてきた技術をおおらかに公開できるのか聞いたところ、廣瀬さんからは「オープンソースにすると自分の
作ったものが誰かの作品や制作のベースになるなど、技術がブラッシュアップされたり転用されたりもする。そうなると、”完成”とは何か、
どういう状態かが曖昧になってくるし、それ自体が重要でないことが面白いんです。」との回答が。
また、完成度は高いが作った人や中身が分からないモノと、完成度は劣っているが仕組みを皆が理解していて修理したり手を加えながら
使い続けられるモノ。それぞれメリットはありますが、後者のほうが安全だし長持ちするのではないか?という、廣瀬さんからの問いも
とても印象的でした。

文章:大網 拓真(FabLab SENDAI – FLAT)

 

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●トークの様子は下記からご覧いただけます
【せんだいメディアテーク・オンライン】TALK 完成させる必要のないものづくり

 

 

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