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【レポート】『光と時のドキュメント』写真・映像・日常・記録

2020年11月27日 (更新:2020年11月27日)

写真集「きみのせかいをつつむひかり(あるいは国家)について」を出版した一之瀬ちひろさんと、恵比寿映像祭で「空に聞く」が上映された
小森はるかさん。
二人が作品と向き合う過程で繰り返し考えてきたことや、制作のプロセスについて、また、映像と写真、フィクションとドキュメンタリーの
恒常的な課題とともに、現在二人が向き合う出来事についてお話をうかがいました。

丁寧に言葉を選びながらお話しする二2人。会場のみなさんはメモを取る手を動かしながら真剣に聞き入っていました。
日常にある見落としてしまいそうな些細な出来事、それから、理解や把握ができないような大きな出来事について向き合う二人の作家は、
その語るべき言葉を持たない出来事たちを、なんとか写真や映画として現し残すことを試みています。

写真家と映像作家。一見あまり接点のないように見えた二人の作家は、話をしてみると驚くほど重なる部分が多く、それぞれが抱える掴ま
えきれない思考の輪郭が、微かに色濃く確かなものになる瞬間がありました。

時間があればいつまでもお話していたい感じのお2二人と、その様子をまだまだ聞いていたい参加者の雰囲気に後ろ髪をひかれながらも、
今回はこれにて閉会です。
終了後にアンコールの声を多くいただくほど、すてきな会となりました。お2二人が次の作品を制作したころに、また機会を設けたいと
思います。

今年4月に予定していたこのトークイベントは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開催できないまま季節が過ぎました。
あっという間にすっかり変わってしまった日常。誰もが先の見えない不安な日々のなかで、思うように身動きが取れない閉塞感を感じて
いる中、顔をあわせ、空間と時間を共有しながらお話することを大切にしていきたいと改めて感じました。

トークに合わせ、一之瀬ちひろさんの写真展「きみのせかいをつつむひかり(あるいは国家)について」を曲線の店内にて開催しました。
(10/18〜11/3)

文章:菅原 匠子(曲線)

 

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●トークの様子は下記からご覧いただけます
【せんだいメディアテーク・オンライン】TALK 『光と時のドキュメント』 写真・映像・日常・記録

 

 

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