【レポート】Bio-diversity 〜食べたり食べられたり〜
2020年03月04日 (更新:2020年3月4日)
仙台市環境局が進める「生物多様性保全推進事業~せんだい生きもの交響曲~」と、せんだいメディアテークの「TALK」シリーズのコラボ企画をGallery TURNAROUNDが担当しました。
会場は、東北大学の環境科学研究科本館1階にある「せんだい環境学習館 たまきさんサロン」。
関連企画として、同建物内において、佐々瞬氏の作品展「泳ぎまわるあなたへ」 (会期:2020年2月3日(月)~16日(日) 主催:ターンアラウンド)と、佐々氏による「外来植物を食べるワークショップ」(2月9日(日)11時~13時 主催:ターンアラウンド)を実施しました。
ワークショップにはTALK登壇者と一般参加者7名が参加。
TALKでは、人類学者の石倉敏明氏と美術家の佐々瞬氏をゲストに、進行役を仙台市環境局の今井はるか氏が務めました。
佐々氏の今回の展示テーマとなっている「日台漁業協定で定められた境界線上を行き来する海水魚」の存在を起点に、私たちの身の回りに生息する生物の「在来種/外来種」の境界の問題や曖昧さについて、登壇者それぞれの視点からお話していただきました。
アート、人類学、神話学などを軸に生物や自然に対する畏敬の文化・歴史を柔軟に紐解くことで、生物多様性の地球上で、私たちはどう自然と向き合い生きていくべきなのかを改めて各々が深く考える契機にもなりました。
来場者は、学生から70代の方まで幅広く、質疑応答でも活発な発言が見受けられました。
終了後の感想も多くいただき、「多分野の話を聞くことで、一つの答えが正しいとは限らないのだと思った」、「自分にはない様々な視点の話を聞くことができた」など、別分野の専門家が集まって一つの問題について議論、見解していく面白さを感じていただけたようです。
次回を望む声も多数いただきました。ありがとうございました。
文章:Gallery TURNAROUND