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【レポート】やわつちサロン第8回「海辺とまちを<遊ぶ>でつなぐ」

2018年08月26日 (更新:2018年8月26日)

日時:2018年5月23日(水) 19:00~21:00 

 

5月のゲストは、「認定NPO法人冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワーク」の三浦忠士さんと根本暁生さん。遊びの場づくりに取り組むお二人から、人と人、土地と土地をつなぐ<遊ぶ>ことの可能性についてお話しいただきました。

サロンマスターは佐藤正実さん(3.11オモイデアーカイブ)と小森はるかさん(NOOK)が務めました。

 

 

「冒険あそび場」は、こどもたちがやりたい遊びを見つけて挑戦できる場所です。ゲストの三浦さんと根本さんは、冒険あそび場でプレリーダーとしてこどもたちと一緒に遊んだり、こどもたちの視点に立って遊びの環境を整えたりするお仕事をしています。お二人の活動の中心地である、仙台市井土地区の“海岸公園冒険広場(愛称・ぼうひろ)“をご紹介していただきながら、これまでの取り組みをお聞きしました。

“ぼうひろ“にある様々な装置は、遊びの中で作られ、更新されてきたもの。プレリーダーは、こどもたちが気付けなさそうな危険は取り除きながら、彼らが自分で気づいて乗り越えられそうなものは敢えて残しておくのだそうです。「相談相手としてこどもの話を聞いたり、時には大人の自分たちが思い切り遊ぶ姿を見せてみたり、こどもたち一人一人の状況に合わせて言葉や向き合い方を考えながら接している」と三浦さんは語りました。

遊びごころを刺激するための仕組みについては、サロンマスターからも思わず追加質問が。

 

 

“ぼうひろ“が津波被災により休園してからは、「冒険あそび場」は仮設住宅や公園、学校、復興住宅へ出向いての“巡回型遊び場“に取り組んでいます。震災直後はこどもたちも周囲の状況を感じ取って、遊ぶことを控えがちだったそう。こどもの心のケアや被災した人と移転先の住人とが知り合うきっかけづくりなど、話題はあそび場の役割についてへ発展しました。

遊びには、周辺の地域の魅力を発掘するという側面も持ち合わせています。昔のこどもたちがやっていた遊びはまさしく、地域の自然や資源を生かしたもの。貞山運河で、馬洗場や田んぼで、用水路で……六郷東部地域での古くからの遊びについてを、根本さんに触れていただきました。

「土地のことをよく知って、季節や場所を細かく見ていくと、遊びに使えるものがわかってくる。知恵だったり、遊びってそもそも場に根付いたものだったんだんだとわかっていく。昔の遊びをチラシに載せると、年配の人が見て『あーこんなことしてたなぁ』と思い出してもらえたりもするんです」。かつての暮らしの様子を聞いたり、伝えていく役割も、遊びは担っているようです。

 

 

2018年7月についに再開された“ぼうひろ“。サロンの後半の意見交換では、再開した“ぼうひろ“を訪れてもらうことが本当のゴールではない、と印象的なお話が出ました。

「地域の身近な場所に自由な遊び場があって、見守る大人たちの傍で、こどもたちが安心して遊べるようにしていくという、その考えが広く伝わること。震災後“巡回型遊び場“を 8年続けた結果、役目をともに考えていく人ができていったように、見守る大人たちの輪を広げていきたい」。

災害危険区域となった地域で震災の出来事を伝えていきながらも、人びとの交流の場となる楽しい公園をつくる、その実践をなさっているお二人。今度は“やわらかな土から“のメンバーも、お二人のお仕事を拝見しに、“ぼうひろ“に足を運びたいと思います!

 

報告:佐竹真紀子(一般社団法人NOOK)

 

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第8回のサロンでは、認定NPO法人冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワークの三浦 忠士さん・根本 暁生さんをゲストにお迎えします。人と人、土地と土地をつなぐ<遊ぶ>の可能性についてお話しします。
2018年5月23日(水) 19:00~21:00
場所 東北リサーチとアートセンター(TRAC) イベントスペース
参加費 500円(申込不要、直接会場へ)

その他

やわつちサロンは、月に一度、東北アートとリサーチセンター(TRAC)で開かれるちいさな対話の場です。みなさんも一緒に、おしゃべりしませんか?