©森田具海

岩手・宮城・福島の沿岸にある無数の窓。

震災から7年あまりが経過した沿岸への旅で出会った、いくつかの「窓」から誰かが見ていた風景。

地域と協働して記録をつくる組織・NOOKによる語りの聞き書きと、旅に同行した写真家・森田具海による各地の写真によってめぐる展覧会「とある窓」が、2018年にTRACで開催されました。

2年半がさらに経過した今、「とある窓」をもう一度展示します。

震災7年目の風景を改めてまなざし、思考をめぐらせる時間になればと思います。

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「とある窓　震災7年目の風景」

日程：2021年3月12日（金）〜3月28日（日）

会期中の金土日のみ開館
※施設内整理のため3月26日（金）〜28日（日）は臨時休室いたします。

時間：金・土13:00-20:00、日曜13:00-18:00

会場：東北リサーチとアートセンター（TRAC）

仙台市青葉区大町2丁目3-22 第五菊水ビル3階

入場無料

※会期中に臨時休室となる場合がございます。開室状況やwebサイトやfacebookの情報をご確認ください。

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生活空間と外の環境をむすぶ「窓」。

風景は窓枠によって切り取られ、生活の中に入り込み、そこで暮らす人たちの感情や行為に影響を与えています。

私たちは「窓」という装置を介して、震災から7年あまりが経った岩手・宮城・福島の沿岸部の語りと風景を記録する旅に出ます。

「その窓から何が見えていましたか？」

ひとつの問いかけによって語られる、かつてのことやいまのこと。

誰かの記憶や視点を通して「とある窓」を覗いてみると、初めて出会ったはずのそこにある風景が、あなたや私がいつか見た／見てみたかった風景に感じられてくるかもしれません。

あのころとこれからが、あの場所とこの場所が、「とある窓」を介して重なることで、

ともに立ち上がっていくためのヒントを探し始められるように思うのです。

主催　やわらかな土から

企画　一般社団法人NOOK

©森田具海

2018年の展覧会の会場の様子

■お問い合わせ先

東北リサーチとアートセンター［TRAC］

〒980-0804　仙台市青葉区大町2丁目3-22 第五菊水ビル3階

※開館時間は金土曜13:00-20:00、日曜18:00

WEB：http://trac.smt.jp

電話・FAX：022-397-7256（金土日対応）

Eメール：artnodeTRAC@gmail.com

■プロフィール

森田具海｜Tomomi Morita

1994年京都府生まれ。2019年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。

2016年から写真撮影で熊本県水俣市に通う。その後、移住して3年目。

写真の制作を主軸に、人々の記憶を超えて残すこと・語り継ぐことに焦点を当てた取り組みを行う。水俣病関連の調査・発信にも関わる。

近年の個展に「明神 2020-2021(おれんじ館 , 水俣 , 2021)、KYOTOGRAPHIE 2018「Sanrizuka -Then and Now-」(堀川御池ギャラリー、2018)など。

一般社団法人NOOK

2015年仙台市を拠点に設立された土地と協働しながら記録をつくる組織。

メンバーは、アーティスト、研究者、プロデューサーなどで、さまざまなメディアを活用しながら、調査・記録・制作を行い、社会の中で「ドキュメンテーション」を実践する。

2018年企画展「とある窓」の調査には、瀬尾夏美、小森はるか、磯崎未菜、佐竹真紀子が参加した。

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■「やわらかな土から」とは？

NOOK、エイブル・アート・ジャパン、3.11オモイデアーカイブの三者によるTRAC共同運営チーム。

震災後の表現をまなざす「立ち上がりの技術」をコンセプトに活動中。