【展覧会】立ち上がりの技術vol.3「とある窓」
2018年10月11日 (更新:2018年12月12日)
岩手・宮城・福島の沿岸にある無数の窓。
震災から7年あまりが経過した沿岸への旅で出会った、
いくつかの「とある窓」から誰かが見ていた風景を、
地域と協働して記録をつくる組織・NOOKによる語りの聞き書きと、旅に同行する写真家・森田具海による各地の「窓」の写真によってめぐる展覧会。
日程:2018年11月2日(金)〜12月24日(月・休)
金土日のみ開館(ただし12/24を除く)
※関連イベント開催中は展示を見ることができません。あらかじめご了承ください。
時間:13:00-20:00
会場:東北リサーチとアートセンター(TRAC)
仙台市青葉区大町2丁目3-22 第五菊水ビル3階
入場無料
主催:やわらかな土から、せんだいメディアテーク
企画:一般社団法人NOOK
生活空間と外の環境をむすぶ「窓」。
風景は窓枠によって切り取られ、生活の中に入り込み、そこで暮らす人たちの感情や行為に影響を与えています。
私たちは「窓」という装置を介して、震災から7年あまりが経った岩手・宮城・福島の沿岸部の語りと風景を記録する旅に出ます。
「その窓から何が見えていましたか?」
ひとつの問いかけによって語られる、かつてのことやいまのこと。
誰かの記憶や視点を通して「とある窓」を覗いてみると、初めて出会ったはずのそこにある風景が、あなたや私がいつか見た/見てみたかった風景に感じられてくるかもしれません。
あのころとこれからが、あの場所とこの場所が、「とある窓」を介して重なることで、
ともに立ち上がっていくためのヒントを探し始められるように思うのです。
©森田具海
©森田具海
【関連イベント】
会期中には「とある窓」をめぐるワークショップやアトリエ、対話の場などを開催します。誰かの話を聞いたり、自らの記憶や考えをことばや絵にしてみたりと、イベントごとにさまざまな機会をご用意しています。ぜひお気軽にご参加ください。
※関連イベント開催中は展示を見ることができません。あらかじめご了承ください。
■予約優先のもの
定員:いずれも20名
申し込み方法:申し込みのイベント名、お名前、ご連絡先を電話かメールにてお伝えください。サポートが必要な方は、その内容もお知らせください(エレベーター有り)。
・ワークショップ「あなたの窓の物語を書く」
日時:11月4日(日)14:00-17:00
ファシリテーター:瀬尾夏美(アーティスト、NOOK)
内容:自分に関係のある窓の写真やイラストを持ちより、参加者同士で物語を書きあいます。
参加費:無料
・アトリエ「聞いた風景を描く」
日時:11月18日(日)14:00-17:00
ファシリテーター:佐竹真紀子(美術作家、NOOK)、柴崎由美子(エイブル・アート・ジャパン)
内容:参加者同士で窓辺の風景を語りあい、それぞれがイメージした風景を絵で表現します。
参加費:500円
■予約不要のもの
定員:いずれも20名程度(先着順・直接会場へ)
・ゲストトーク「窓学からひとの暮らしを考える」
日時:11月10日(土)19:00-21:00
ゲスト:五十嵐太郎(建築史・建築批評家)
聞き手:磯崎未菜(アーティスト、NOOK)
内容:五十嵐さんによる「窓学」に関するレクチャーののち、本展を企画したNOOKとのクロストークを行います。
参加費:500円
・おはなし会「私の窓、暮らしの風景」
日時:12月8日(土)17:00-19:00
ゲスト:笹谷由夫(仙台蒲生出身)
聞き手:佐竹真紀子(美術作家、NOOK)、佐藤正実(編集者、3.11オモイデアーカイブ)
内容:本展にご協力いただいた笹谷さんに、暮らしの記憶や風景へのまなざしについてお聞きします。
参加費:500円
・てつがくサロン「風景ってなんだろう?」
日時:11月28日(水)19:00-21:00
ファシリテーター:NOOK
内容:お茶やお菓子とともに、テーマについてじっくり考える対話の場です。
参加費:500円
・ギャラリーツアー
日時:12月16日(日)14:00-16:00
ゲスト:森田具海(写真家)
進行:NOOK
内容:写真家の森田さんとともに本展を鑑賞します。
参加費:無料
■申し込み・お問い合わせ先
東北リサーチとアートセンター[TRAC]
〒980-0804 仙台市青葉区大町2丁目3-22 第五菊水ビル3階
※開館時間は金土日の13:00-20:00
電話・FAX:022-397-7256(金土日の13:00-20:00対応)
Eメール:artnodeTRAC@gmail.com
アクセス:地下鉄東西線「大町西公園駅」東1出口(徒歩1分)
■プロフィール
森田具海(もりた・ともみ)
1994年京都生まれ。現在、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻に在学中。
おもな個展に、水俣と足尾銅山を取り上げた作品「2つの川」(2017年)などがある。
2018KYOTOGRAPHIEで「Sanrizuka– Then and Now –」を発表した。
NOOK(のおく)
2015年仙台市を拠点に設立された土地と協働しながら記録をつくる組織。
メンバーは、アーティスト、研究者、プロデューサーなどで、さまざまなメディアを活用しながら、調査・記録・制作を行い、社会の中で「ドキュメンテーション」を実践する。
■「やわらかな土から」とは?
NOOK、エイブル・アート・ジャパン、3.11オモイデアーカイブの三者によるTRAC共同運営チーム。
震災後の表現をまなざす「立ち上がりの技術」をコンセプトに活動中。
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