【レポート】展覧会レコメン堂関連イベント報告 後編/レコメンバトル、交流パーティー
2020年01月31日 (更新:2020年1月31日)
開催日時:2019年12月15日
企画側“やわらかな土から“も含め、11組のプレゼンがあった今回のレコメンバトル。
つくり手とタッグを組んだり、写真や文章を用意したりと、レコメンバー各々が伝え方に工夫を施してプレゼンに挑んでいました。
審査員総評での「表現自体も面白いのだけれど、それを見出だしてレコメンドする人たちが、他の人が気づかないようなところをよく見ている」というコメントの通り、レコメンバーたちが表現のつくり手とどう向き合っているか、語りの中にその関係性が滲み出ている場面が多く見られました。
皆さん全員素晴らしいプレゼンをしてくださいましたが、優勝1組、準優勝2組、特別賞1組ということで、特にアツく紹介をしてくださった参加者さんに「こけフィー」を贈呈!
◎優勝:山路智恵子さん/おっくんのあ・り・が・と・うの歌
「他薦者である山路さんの気づきとプレイヤーであるおっくんのパフォーマンス、なんといっても、このふたりのパートナー感というか、二人の間で表現が築きあげられていると感じました」(やわつち審査員、正実さんコメント)
◎準優勝:
本多紀子さん/本多遼の毎日の創作
せこ三平さん/句集『花筏』より 父の人生を追想する二つの句
「遼くんの絵の力、かわいらしさ、チャーミングさがすごいのですが、お母さんの紀子さんがそこに気づいて残しておくこと、伸ばしていくこと、かつ、それをお友達や他の人にも広めようとしているところがいいなあと思いました。しおりが欲しくなりました」(ゲスト審査員、ジュンコさんコメント)
「お父様の死を受け止め、ひとつの表現として父の句を伝いたいという気持ちに共振しました。ずっと寄り添っていた息子さんだからこそ、俳句に込められた思い、その行間にある事柄を丁寧に汲み取られている。それを私たちに届けてくださってありがとうございました。話す文章で認めてきてくれたことも含めて、心打たれました」(やわつち審査員、柴崎さんコメント)
◎特別賞(今後もなにか一緒にやりたいで賞):増田芳雄さん/「かえりびな」
「かえりびなに携わった方々が東京や横浜から展覧会を見に来てくださっていて、誰かの気持ちを大事にして引き継いでいきたいという人たちでチームができていると感じました。個人の表現というわけじゃないけれど、一つ一つの手仕事が積み重なり、今はここにはいない人たちの存在が立ち現れてくるということが、本当に大事なことだと改めて思いました」(やわつち審査員、瀬尾さんコメント)
さて、レコメンバトルの後は、展覧会会場TRACに移動しての交流パーティー。
今回の展覧会の「料理」を“表現のようなもの“として出品してくださっているUmui Emikoさんが、山形から特製ケータリングをパーティーに届けてくださいました!
ロールキャベツ、何種類ものサラダ、おいなりさん、おでん、ライスコロッケなどなど、地元のお野菜てんこもり!
遠方からの参加者さんと、心尽くしのお料理を囲む席。お腹を満たしつつ、レコメンバー同士が、リラックスして、打ちとけておしゃべりしていました。
山形からは絵の出品者である今野さん御一行も訪れ、当日のプログラムを作ってくれたり、他の参加者と一緒に即興のセッションで踊りを披露してくれたりと、パーティーを大いに盛り上げてくださいました。
普段はそれぞれに別の場所で活動している皆さんが一堂に集まり、お互いのことを聞き合う場として、レコメンバトルや交流パーティーが機能していました。
プレゼンにチャレンジしていただいた皆さま、バトルのオーディエンスとして会場を盛り上げ感想をくださった皆さま、パーティーを楽しく演出してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
文章・佐竹真紀子(一般社団法人NOOK)