川俣正「仙台インプログレス」 2017年度活動レポート
2018年07月18日 (更新:2018年1月30日)
東日本大震災により大きな被害を受けた仙台市沿岸部。そこに流れる「貞山運河」に沿って展開される、川俣正による長期プロジェクト「仙台インプログレス」。「橋が津波で流されて運河を渡れなくなった」という話を聞いたことをきっかけに川俣正が構想したのが、新浜地区で進行している「みんなの橋プロジェクト」です。
橋の機能を持った作品制作に向けて、2017年は交流プログラムや橋の構想ワークショップなどを重ねました。
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活動エリアとこれまでの動き
8月5日 〜 8月10日 「みんなの橋」測量作業 @貞山運河
8月7日 「みんなの橋」模型制作ワークショップ @岡田児童館
8月8日 お茶会 @新浜みんなの家
8月9日 〜 8月10日 「みんなの橋」模型制作ワークショップ @東北生活文化大学
8月10日 交流会 @新浜みんなの家
8月11日 アートノード・ミーティング @せんだいメディアテーク
「みんなの橋」模型制作ワークショップ
岡田児童館
2017年8月7日
小学生を対象に、「みんなの橋」を構想するためのワークショップを行った。
夏休み中の子どもたちはフランスの学生たちのサポートにより
独創的な橋づくりを楽しんだ。
写真 伊藤トオル
お茶会
新浜みんなの家
2017年8月8日
川俣正率いるチームによってお茶会が催された。
フランス人学生らによってケーキが振る舞われ、
住民からはかつての貞山運河の様子が語られた。模型を囲みながら交流が図られた。
写真 せんだいメディアテーク
交流会
新浜みんなの家
2017年8月10日
川俣正率いるチームによって交流会が催された。
住民からは整備が進む地域についての考えや、震災以前の地域の記憶やなども語られた。食事をともにしながら橋の完成にむけての対話が重ねられる機会となった。
写真 せんだいメディアテーク
アートノード・ミーティング
せんだいメディアテーク
2017年8月11日
自由参加型の公開会議の場で、「みんなの橋」についての話し合いが行われた。
新浜地区の住民だけでなく多くの関心ある市民が参加し、本アートプロジェクトに対して
異なる視点からの率直な意見が述べられた。
写真 せんだいメディアテーク
「みんなの橋」模型制作ワークショップ
東北生活文化大学
2017年8月9日〜8月10日
東北生活文化大学の学生を対象に、「みんなの橋」を構想するためのワークショップを行った。
これらは11日に開催されたアートノードミーティングでも展示された。
写真 Nicolas Courgeon
「みんなの橋」測量作業
貞山運河
2017年8月5日〜8月10日
「みんなの橋」を具体的に構想するために貞山運河にて実測を行った。
両岸の微妙な高低差や、橋の下を船が通れるかなどを確認した。
写真 伊藤トオル
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主催:せんだいメディアテーク(公益財団法人 仙台市市民文化事業団)
助成:損保ジャパン日本興亜「SOMPO アート・ファンド」(企業メセナ協議会 2021 Arts Fund)
協力:新浜町内会、貞山運河研究所、東北生活文化大学、岡田児童館