【レポート】川俣正/仙台インプログレス「新浜タワー」お披露目会
2022年04月11日
2022年4月7日、貞山運河や松林、湿地などを一望できる作品《新浜タワー》の完成を祝い、ご協力いただいた地域の方や、沿岸部で活動する方々を招いた、お披露目会がおこなわれました。
セレモニーでは、郡和子仙台市長をはじめとして、各区長や町内会会長らがテープカットを執りおこない、タワーへの登頂体験を楽しみました。
また、残念ながら川俣さんの来日はかないませんでしたが、完成のお祝いと今年の夏に訪れて制作に取り組むというボイスメッセージをいただきました。
セレモニーのあとは、子供たちが展望台の上で賑やかにおしゃべりしながら、登頂を思い思いに楽しんでいました。
震災後、タワーが設置された新浜地区も、かさ上げなどの復旧工事を通じて、その景観を大きく変えました。
仙台市の貞山運河沿いは、「みちのく潮風トレイル」へのルート指定や、来年度に開催される「第40回全国都市緑化仙台フェア」の東部エリア会場に接続していたりと、いまなお変わり続けています。
《新浜タワー》は、誰でも自由に訪れてその景色をご覧いただけます。
すでに設置されている「みんなの木道」と併せて、水平線の展望や貞山運河沿いの変わりゆく風景を楽しみつつ、震災について考える時間もつくってもらえればと思います。
−場所−
宮城県仙台市宮城野区岡田字砂原
海辺の杜の南側 サイクリングロード沿い
−ご利用の注意−
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- 定員は5名までです
- 火気厳禁です
- 足下にご注意ください
- ごみは持ち帰りください
- 小さいお子さまは大人同伴でお願いします
また現在、せんだいメディアテークでは「川俣正/仙台インプログレス 資料展」を開催中です。(2022年5月8日まで)
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川俣 正(かわまた・ただし)
1953年北海道生まれ。1982年第40回ヴェネツィア・ビエンナーレ、1987年ドクメンタ8ほか出品多数。現在パリ国立高等芸術学院教授。準備中、進行中などの意味を指す「ワーク・イン・プログレス」と呼ばれるプロジェクトを組み、都市空間でサイトスペシフィックなインスタレーションの制作をおこなってきた。
http://www.tadashikawamata.com/