【レポート】TALK 「行動するアートとは何か?」
2017年12月17日 (更新:2017年12月17日)
美術批評家の市原研太郎さんをお招きし、青葉区錦町にある、「仙台藝術舎/creekアトリエ」にてTALKを開催しました。
creekは、主に20~30代の、藝術について、学び、行動したいと集まった生徒が通っている私塾で、今回はcreekの生徒からも多数参加申込がありました。13時から始まり3時間半、関連企画も含めると7時間(休憩含む)のトーク・レクチャー。
毎年数多くの国際美術展を訪れ、美術批評でアクション・ 行動を起こし続ける市原研太郎氏に、ドクメンタ、ヴェネツィア・ビエンナーレ等の主だった作品や、その中でも特に社会性のある作品について、映像や写真とともに解説していただき、そこから、今後、どのように行動・行為・表現していくべきかをお話していただきました。
第二部の関連企画では、市原氏と、美術家の井口大介氏を講師に、「続・行動するアートとは何か?─ アートにおけるシンギュラリティ(特異性)と抵抗」と題し、creek の生徒、来場者と共にこれからのアートについて考え意見交換しました。私達が現実社会で生きるなかで、それぞれがその状況に抵抗する意思=表現を生み出し、そこにシンギュラリティ・特異性を見出し、そのことを積極的に肯定できるのか。
二部を通して、アートで何ができるのか、アートはなぜ必要なのか、アートとは何か、を考えなおす機会になったと思います。 長時間のため、参加しづらい等のではないかという不安もありましたが、参加者からは、時間をかけてお話していたたぎ、足りないと感じるくらいだったという声もありました。
ご来場ありがとうございました。
文章: 関本欣哉(Gallery TURNAROUND、本トーク企画者)
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◆第一部|TALK
「行動するアートとは何か?── 今年開催された重要な国際展
(ヴェネツィア・ビエンナーレ、ドクメンタ、イスタンブール・ビエンナーレ)から浮かび上がる現代アートの未来」
出演:市原 研太郎(美術批評家)
◆第二部|関連プログラム(仙台藝術舎/ creek 公開講座)
「続・行動するアートとは何か?── アートにおけるシンギュラリティ(特異性)と抵抗」
出演:市原 研太郎(美術批評家)
井口 大介(美術家)
司会: 関本 欣哉(TURNAROUND)
開催日 2017年12月9日(土)
会場 仙台藝術舎/ creek アトリエ