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【レポート】やわらかな土から生まれた場 第1回 オープニング

2017年10月04日 (更新:2017年10月4日)

やわらかな土から生まれた場 第1回 オープニング
日時:2017年7月14日(金)19:00~21:00

 

「やわらかな土から生まれた場」と題し、東北リサーチとアートセンターのお披露目パーティーが開催されました。
駆けつけてくださったお客さまで、当日はスペースが満員に。お立ち会いいただきましたみなさま、誠にありがとうございました!本格始動したTRACを、どうぞよろしくお願いいたします。

オープニングの会場風景

オープニングに際し、一般社団法人NOOKの瀬尾夏美よりご挨拶させていただきました。

◎ごあいさつの言葉から

東北リサーチとアートセンター〔TRAC〕は、「調べる」活動を中心にして行う場所です。
「調べる」という活動は常に、「知りたい」「わかりたい」という欲求とともにあると思います。日常生活のなかで小さな疑問を持ち、調べていく営みを行うことによって、そこから世界が広がっていくこともあるし、大きな歴史や社会について調べていくなかで、自分に身近な何かがすとんと納得できることもあるでしょう。
「調べる」ことは、個人個人の小さな欲求と小さな行為(検索、新聞を切り抜くなど)からはじまります。これは、アーティストや学者などの職業的な特権に関わるものでは全くありません。
そして、調べたあとにはきっと、知ったり、分かったことを誰かに話したくなります。そうして誰かに話してみると、その話によって相手の知識が引き出されたり、調べるための技術を教えてくれたりすることもあるかもしれません。
こうやって調べたことを、今度は他者とともに分かち持つことによって、調べることの積極性は高まり、また、この社会をともに生きる人たちに出会いなおし、言葉や視点の深まりを与えてくれるかもしれません。
さらには、「調べる」ということは、いまはいない先人たちが残した知や経験に触れること、また反対に遺せなかったものに耳を澄ませることでもあるでしょう。それらを現代に生きるひとつひとつの身体が捉え直していくことでもあり、これはきっと語り継ぐという営みの方法のひとつともいえます。何かを調べ、それを分有し、話し合い、誰かに伝える活動は、私たちの社会を豊かにしていくための、大きな原動力になるといえると思います。
このTRACの場が、そんな原動力の種を育てていく、ゆたかな土壌となるように、私たちも努力していきたいと思います。その場に、みなさんがいてくださることを願って止みません。

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