【レポート】雑がみナイト
2017年11月21日 (更新:2017年11月20日)
2017年11月17日、メディアテーク1階のクレプスキュールカフェにてトークイベント「雑がみナイト」を開催しました。
メディアテークが進める「雑がみ」をテーマとしたプロジェクト「ワケあり雑がみ部」の部長であるアーティストの藤 浩志さんと、ゲストとして仙台で活躍するデザイナーの渡邉武海さん・伊藤裕さんを迎えて開催しました。(司会進行はメディアテークのディレクター甲斐賢治が担当)
「雑がみ」を、アーティストやデザイナーの目で、楽しみながら、遊びながら、新たな視点でとらえなおそうというこのトーク。20名定員満席となった会場には、雑がみ部部員の方をはじめとして飛び入り参加の方も多数ご来場いただきました。
最初の自己紹介では、渡邉さん紹介の「見栄張り袋」(ブランド物のショッピングバッグを日常の別の用途で使うこと)など、最初から新鮮なキーワードが登場。
渡邉さんは紙や色・形、整理整頓についてなど、デザイナーならではの観点からのお話をいただいたほか、ご自宅で集めた雑がみや書籍など多くの資料を持ち込んでいただき、収集や分類をテーマとした絵本「キュッパのはくぶつかん」なども参照しながら雑がみの楽しみを語っていただきました。
もう一人のゲスト、伊藤裕さんは工場見学に行ってしまうほどの紙マニアで、その場にあった紙もすぐに解説。機能を持った紙や、紙で作る以前のパッケージの紹介のほか、食品と印刷物の匂いの関係など、意外な視点を持ち込んでいただきました(匂いのある印刷物をシャーレに入れてご持参!)。
このようなゲストの持ち込んだ視点に加え、途中からは会場の方も発言に参加して、双方向的な雰囲気に。いまはなくなってしまったお店の雑がみ=「レアもの雑がみ」の思い出や、紙箱を叩く音だけで1時間ある動画の紹介など、雑がみのみならず、日常を眺める視野がぐんぐん広がっていくようなトークでした。
ワケあり雑がみ部 部長の藤浩志さん
デザイナーの渡邉武海さん
デザイナーの伊藤裕さん
会場には、2001年に閉店した仙台のパン屋「ひらつか」の袋をご持参された方も。まさに「レアもの雑がみ」。
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ちなみにこの日、カフェでは雑がみナイト用に特別ビールを提供していただきました。
「バビロン」というビールは、廃棄されるパンを使って作られたビール。不要になった「雑がみ」に掛けてのこのセレクト!さすがです。
※クレプスキュールカフェではたくさんの種類のビールを扱っています。