【レポート】TALK 作品がうまれるとき
2017年11月01日 (更新:2017年10月31日)
2017年10月28日に、boxes Inc. で、舞台芸術に関わる4人のゲストに、聞き手の関本欣哉さんを迎えて、作品を作り始めるきっかけや動機についてをテーマとしたトークイベントを開催した。
4人のゲストが各々に、最初に表現をするようになったきっかけの話があり、どのような入口でこの世界に入ってきたのかを共有した。そのあと、クロストーク的に「自身の表現媒体(演劇やダンス)の理由」「作品化するときのテーマ」「観客/俳優/ダンサーとの関係性」などを語り合った。
(左より 山縣さん、神村さん、磯島さん、中村さん、関本さん)
その中で美術家である聞き手の関本さんが「人前で何かをする/表現することは恥ずかしくて抵抗がある」ということに対し、ゲストの4人も同じ気持ちであるということが印象的だった。また、演劇関係の2人から「言語よりも身体のほうが多くを語ることができることが多く、ダンスが羨ましい」という言葉も印象に残っている。
同じ作品でも上演する場所/地域によって、受け取り方が変わってしまうということも興味深かった。作り手だけではなく、観客も含めて作品が成り立つということや、観る側の想像力も想定して作品づくりを考えているということは大事な視点だと感じた。
※会場となった boxes Inc. は、仙台から世界に通用する舞台作品の創造を通して、 舞台表現の豊かさを広く一般に普及・発信するための株式会社で、これまで国内外のさまざまなアーティストを招聘して仙台の舞台芸術シーンを活性化させてきました。普段は一般公開していない会場なのですが、今回はご好意でお貸しいただきました。このような会社が仙台にあることを初めて知ったという来場者の方も多く、そのような意味でも貴重な機会だったと感じています。
文章:千田優太(一般社団法人アーツグラウンド東北、本トーク企画者)
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TALK 作品がうまれるとき
話し手
山縣 太一 (俳優・演出家・劇作家・パフォーマー)
神村 恵 (ダンサー・振付家)
中村 大地 (作家・演出家)
磯島 未来 (ダンサー・振付家)
聞き手
関本 欣哉 (ギャラリー「ターンアラウンド」オーナー)
2017年10月28日(土)19:00〜20:30
会場 boxes Inc. (仙台市宮城野区高砂1-11-9)