【レポート】ワケルくんバスで行く 雑がみ工場見学ツアー!
2018年11月05日 (更新:2018年10月30日)
ワケあり雑がみ部の関連企画として2018年6月20日に開催した「ワケルくんバスで行く 雑がみ工場見学ツアー!」のレポートをお届けします。
仙台市環境局では、仙台市のごみ分別キャラクターのワケルくんが全面にプリントされたバスを持っています。
これは仙台市内の環境施設を見学するためのバスで、この日は大正時代に創業した古紙問屋の山傳商店さんの工場の見学と、分別講座を行うツアーを実施しました。
※このバスツアーは通常は団体でのお申し込みのみ受け付けているのですが、今回は一般の方がお一人から応募できる形のツアーとして開催しています。
集合場所は仙台市役所。参加者は約30名、年齢はさまざまです。
バスツアーの案内役はベテランの斎藤さんです。工場へ向かう道中で、仙台市内のごみ分別、ごみ処理の歴史、昭和の公害問題、現代のごみ事情など、様々なお話しを伺いながら工場へ向かいます。
仙台新港近くの山傳商店さんの「仙台港リサイクルセンター」へ到着。
写真のとおり、大きな工場です。
社員の方に案内されて中へ入ると、大きなコンベアと巨大な紙のブロック!
茶色の段ボールの塊が山積み、圧倒的です。このような状態が倉庫の奥まで続きます。
ここでは、紙の仕分けも行われています。
機械でやっていると思っていた方もいらっしゃると思いますが、なんと手作業!
背表紙にボンドが使われている雑誌や、紙を束ねているビニール紐など、紙以外の素材はひとつひとつここで除外されます。
(なので、回収時には紙紐で束ねていただくようお願いしています。ガムテープなどで巻くのももちろんNGです。)
この量を手で仕分けするのは見るからに大変な作業…。
みなさん、紙を出すときには分別をしっかりお願いしま〜す!
(分別はこちらからご確認ください → 仙台市ウェブサイト 紙類の出し方
http://www.city.sendai.jp/shigenkasuishin/kurashi/machi/genryo/gomi/wakekata/kamirui.html)
分別された紙はコンベアの中に入っていき、それを油圧で押し固めると、大きな紙のブロックになるのです。押し固めてこの大きさなので、相当な量ですね〜。
これがリサイクルされていくのですが、山傳商店さんは製紙原料の問屋さんなので、リサイクル自体は行っていません。これらの原料を使って紙類に再生する業者さんにこれらの原料を販売しています。(ちなみに、紙類以外も回収されています)
この紙のブロックを溶かして紙の繊維に戻し、リサイクルするそうです。
さて、工場内見学に続いては、別棟で紙のリサイクルに関するビデオを視聴。
循環型社会、世界的な動向、新たな紙に生まれ変わる工程などを勉強しました。
なかでも、(雑がみではないですが)新聞紙からインクを抜きとる技術には驚きの声が。再生率の向上や、リサイクル製品の質向上のために、現場では日々新たな技術が生み出されているのだと改めて実感。
初めて知ることばかりで目からウロコです。
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山傳商店さんから再びバスで移動し、次に向かうのは、若林環境事業所。
こちらでは、ワケルくんが登場するゴミ分別に関するDVDを視聴したあと、班に分かれて事業所のスタッフの方と一緒にごみの分別体験を行いました。
毎日やってることだからわかるはず、、と始めてみると、だいたいはワケられるのですが、1つか2つは判断のつかないものが…。ここが家庭のリサイクル率アップの分かれ目なのかもしれませんね〜。勉強になります。
ちなみに事業所では、ペットボトルをリサイクルした作業着なども展示されていました。
同じプラスチック素材でも、加工によってペットボトルにもなれば、繊維状にして服にもできてしまうなんて、ちょっと驚きです。分別もリサイクルも奥が深いですね〜
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というわけで、工場見学と分別講座の2本立てのツアーが終了。
帰りのバスの中でも案内役の斎藤さんから、ごみや資源についての様々なお話を伺いました。
知ってるようで意外と知らない分別のこと。実際の工場を見たり講座を受けると、より実感を伴って感じられるかもしれません。
機会があったらぜひご参加ください!
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※ワケルくんバスツアーについてはこちらから。
http://www.city.sendai.jp/kikakukehatsu/kurashi/machi/genryo/kankyo/shisetsu.html
ツアー申し込みは20名以上からですが、1人からでも申し込みできる環境局主催のバスツアーが企画されることもありますので、市政だよりなどをチェックされてみてください。