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【レポート】1940年代のレア雑がみがとどいた!

2023年02月13日

昨年の8月、雑がみ部のもとに、藤崎や三越などの百貨店や、今はなき仙台の書店や和菓子屋の包装紙・紙袋が持ち込まれました。
それらを専門家の方に調べてもらったところ、1940年代にまで遡るとても貴重なものが含まれていることが分かりました。
一体どんなものが届けられ、どのように整理したのか、作業風景とともにその一部始終を紹介します。

●複写作業
どのような包装紙が持ち込まれたのか把握しリスト化するため、一枚一枚複写します。
細かな文字や意匠も写るように照明を当てながら撮影しました。

その後、包装紙に記載されている店舗の名前などの情報を追記しながら、リストにまとめます。
包装紙にはもちろんのこと、商品を包んだ後に留めるシールにも住所が記載されていることもあるため、注意深く確認していきました。

 

●包装紙の一部
どんなもの届けられたのか、その一部をスライドショーで紹介します。

 

総数はなんと389点!!
そのうち、仙台に関係するものは230点ほどでした。

現在もお店がある「金港堂」や「白松がモナカ本舗」など長い歴史を感じさせるものもあれば、「丸光」や「丹六」といった当時を知る人からすれば懐かしいと思われるものまで様々。

また、特に珍しいものとして、終戦後、藤崎の地下にて進駐軍専用に開設された売店「エキスポートバザー」(1949年8月〜1951年12月)で使われたと思われる包装紙とクラフト袋がありました。※1
戦後の仙台の商工業の様子を伝える貴重な資料です。

他の個人商店の包装紙もフォントや色、イラストなど、それぞれお店の商品や個性を生かしたデザインがとても魅力的です。
一枚一枚を眺めていると、包装紙がお客さんと商品の架け橋となる存在として大切にされていたことが伝わってきます。

現在、保存と利活用については検討を進めています。続報をお待ちください!

 

※1 藤崎(1990)『藤崎170年のあゆみ』p256

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