【レポート】TALK デザインを伝えるということ
2019年02月26日 (更新:2019年2月20日)
せんだいメディアテークが進めるプロジェクト「アートノード」のTALKシリーズ。
今回は、FabLab SENDAI – FLATが企画を担当しました。
ゲストにお迎えしたのは、フリーランスのデザインライター/キュレーターとして活躍する角尾舞さん。仕事の内容を一言で表すと「デザインを伝えること」であるそうです。現在は東京を拠点に、様々な雑誌やウェブメディアでデザイナーへのインタビュー記事や、コラムなどを執筆されているほか、企業や大学のPR・展示の企画もされています。
角尾さんにとって「デザインを伝えること」とは、大別するとデザインの言語化と体験化だと言います。このような考え方がベースにあることから、文章を書くことだけに留まらず、企画・構成といった「伝え方」そのものを組み立てることも彼女の仕事に含まれているのです。
はじめに、これまでの仕事の実例を交えながら、インタビューやレポートなどに取り組む際の心得をお話いただきました。なかでも特に印象的だったのが、仕事を得る方法です。依頼を受けて執筆を行うこともありますが、雑誌の編集社へ企画を持ち込んだり勝手に取材先へ出向くなど、自ら取りにいった仕事も多いそう。
このエピソードを聞いた参加者からは、「角尾さんは、相手に対して非常に謙虚であるものの、ときとして図々しく行動できるのはなぜか?」という質問が。これに対する角尾さんからの答えは、「幼少期に、自分の興味を追求しても怒られない環境で過ごした経験がベースにあるかもしれない。仕事へのモチベーションは、自分の好奇心に餌を与え続けること。ときには先のことを考えすぎず、欲求のままに進んでいってもよいかなと考えている」。
トークの終盤には、参加者から事前に提出していただいた課題に対する公開添削も実施。SNSで140字以内で作品や展示について紹介する文章を書くという課題に対して、一つ一つアドバイスをいただきました。参加者からは「実践を交えた解説が非常に参考になった。普段、自分が書いている文章がいかに曖昧であるか気づくことができてよかった。」という声も。
文章:小野寺 志乃(FabLab SENDAI – FLAT)
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TALK デザインを伝えるということ
ゲスト
角尾 舞 (つのお・まい)
フリーランス デザインライター/キュレーター
2019年2月6日(水) 18:30-20:00(18:15開場)
参加費 無料
定員 20名(先着順/要予約)
会場
仙台市青葉区一番町2-2-8 IKIビル4F-1