【レポート】工作ワークショップ「もらってうれしい!? 雑がみやげ」
2019年08月23日 (更新:20190824)
6月23日(日)に開催した雑がみ部ワークショップ「もらってうれしい!? 雑がみやげ」のレポートをお伝えします。
講師は、盛岡の美術教室「こどもびじゅつ部」の企画・運営を行うprop代表の那須賢輔さん。
タイトルどおり、お土産をテーマに雑がみで工作をした「雑がみやげ」ですが、果たしてどのような作品が生まれたのでしょうか。
「雑がみやげ」は、たんに雑がみでお土産を作るわけではありません。そこには、イメージを膨らませるステップがあります。
ステップは次の3つ!
・どこのお土産? ・どんなお土産? ・だれにあげる?
【どこのお土産?】
参加者は、はじめにどこの国のお土産かを決めます。ただし、みなが知っているような国ではなくて、不思議で素敵な架空の国に行ったつもりになります。
まず、箱からカタカナのワードをサイコロを振って出た目分だけ引きます。その組み合わせで、国名を決定します。
例えば、ウメー、チワヨ、トノプヨーサブなど…。名前から特産物、気候など、どのような国なのかイメージが膨らみます!
【どんなお土産?】
次に、架空の国のどんなお土産かを決めます。箱のなかには、どんなお土産かを説明する言葉がいろいろ入っており、ランダムに1枚選びます。
例えば、つやつやした、なんだかなつかしい、かわいいなど…。
くじを引いた人は、次の人のために新しい言葉を考えていくので、内容は都度更新されていきました。
【だれにあげる?】
最後に考えるのは、だれにお土産をあげるかです。おじいちゃんやおばあちゃん、兄弟や友達など、あげる相手のことを考えると、どんなお土産がいいかも悩みどころ。書くことができる人は、お土産に添えるお手紙も書くことにしました。
お題が決まったら、国名やどんなお土産かを想像しながら、素材となる雑がみを選びます。
つやつやした素材は、光り物。なんだかなつかしい素材は、レトロな柄といったように、言葉から素材を選んでいる人も多くいたようです。
素材を選んだら、いざ制作開始!
頭の中ではどんな国のお土産がイメージがされているのか。完成が楽しみです。
完成したお土産に添えるお手紙も書く方も多くいました!
お題からイメージを膨らませてユニークな作品が完成しました。その一部を紹介します。
《ウメーのつやつやしたおめん》
いつもお世話になっているお父さんのために、ウメーのつやつやパイナップルマンのおめんが完成しました。
パイナップルマンはウメーのご当地キャラに違いないですね。つやつやした素材や鼻の形や額のしわのような部分にこだわりを感じます。お父さんには、ぜひパイナップルマンになって欲しいです。
≪ツイダーのへんてこしたかわいいかお≫
いつも遊んでくれるお友達のためのお土産です。このかおは、みんなにかわいいかわいいと言われるけど、へんてこなんだそうです。
ツイダーには、かわいいと言われると、照れ隠しでおどけてしまう人が多いのかもしれませんね。
≪チワヨのなんだかなつかしいうぐいす≫
チワヨはまほうの国で、季節は春。そして驚きなのは、お土産は買うのではなく、自分で作るのだそう!
アクセサリー作り体験のように体験型のお店がおおい国のようです。
鳥の好きなお母さんのためにつくった花柄の翼や配色がなんだかなつかしいうぐいすの置物です。
今回のワークショップでは、自由に来て自由に作る毎週の部活動とは異なるアプローチで、お題を設定して、そのなかで自由にイメージを膨らませるものでした。普段から部活に参加している部員さんには新鮮に、ワークショップから初めて参加したという人には導入としてよい活動になったように思います。なかには、このワークショップをきっかけに毎週の部活動にも顔を出すようになった方もいらっしゃいました。
参加者の発想と創造性が光る力作が生まれた「雑がみやげ」、もらってうれしいお土産になりました。