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【レポート】 TALK 翻訳家・柴田元幸の朗読&トーク 『言葉の中へ』

2018年03月29日 (更新:2018年3月29日)

 

 

2018年3月23日、青葉区本町のbook cafe 火星の庭を会場に、翻訳家の柴田元幸さんを迎えたトーク&朗読のイベントを開催しました。

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春分を過ぎた金曜の夜。 柴田さんを待ちわびる人たちで満員の会場に、
本棚の奥からふらっと柴田さんが現れました。

 

ポール・オースターを特集した『MONKEY』 創刊号の話から始まり、
雑誌の編集方法や号ごとの特集とエピソードなどを紹介しながらトークは進みました。

ときおり挟まれる朗読は、 声が発せられた途端に
別世界へ連れて行かれるような臨場感のあるもので、 マイクを通さない生の声を
皆さん、耳をそばだてて聞いていました。

 

後半の質疑応答も活発に交わされ、 その中で朗読の時に心がけていることは何かという質問に対して、
「文のすべてをきっちりちゃんと読むのではなく、 訳しているから重要なところと
さらっと読むところがわかる。」と答えていたのが印象的でした。

言葉と一体化しているような朗読は、 翻訳者ならではのものであるということなのでしょう。

 

ほとんどの方がアンケートを提出してくださり、 感想もたいへん好評でした。
『言葉の中へ』のタイトル通り、 言葉とパフォーマンスのイメージの喚起力を堪能した時間でした。

 

文章:前野久美子(book cafe 火星の庭、本トーク企画者)

 

 

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出演 :柴田元幸(翻訳家)

日時:2018年3月23日(金)

会場:book cafe 火星の庭(仙台市青葉区本町1-14-30-1F)

 

 

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プロジェクト

現代アートやその周辺領域で活動されている方をお招きし、自身の制作での経験に基づいた考えをお話しいただくトークイベントです。せんだいメディアテークが、仙台で活動するパートナーとともに開催します。アートは…

イベント

※予約で定員に達しました
2018年3月23日(金)20:00-21:30 book cafe 火星の庭 30名(要予約)参加費:2000円+1ドリンクオーダー 出演 :柴田元幸 翻訳家

プロフィール

翻訳家、東京大学文学部名誉教授。現代アメリカ文学を数多く翻訳。2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞。最近の翻訳に、ジャック・ロンドン『犬物語』やレアード・ハント…

プロフィール

「アートノードTALK」企画・運営。「book cafe火星の庭」店主。1969年福島県生れ。調理師、出版社・書店勤務等を経て、2000年に夫の前野健一さんと、古書店と喫茶が融合した「book caf…