【レポート】TALK 村越としや× 村中修 自主ギャラリーと写真
2017年11月21日 (更新:2017年11月20日)
商業ギャラリーとは距離を置く「自主ギャラリー」と呼ばれるギャラリーがあります。本企画は、森山大道や瀬戸正人といった写真の自主ギャラリーの影響を受けつつTAPギャラリーを設立した写真家、村越としやと、70年代からの関西の写真事情、写真教育の現場に詳しく、大阪写真月間の代表でもある写真家、村中修をゲストに迎え、これまで各地で生まれては消えていった、自主ギャラリーが生まれる理由は何なのか。なぜ消え、それでもまた生まれるのかについて、語っていただきました。
そこには、運営に伴う経済的な困難さがあるものの、それを超える自分たちの作品発表の場をつくりたい、そして次の世代への橋渡しをして行きたいという強い意志が感じられました。
折しも仙台では、今春に写真専門ギャラリーが閉廊し、新たに今回の会場であるFIKA café・artがオープンする中、ゲストと会場への関心は非常に高く、予想を超える来場者数になりました。また、トーク終了後も、作家や来場者の交流の中で、発表の場を自ら持つことについての賛否や、ギャラリーの運営について、多くの質問や情報交換が行われていました。
自主ギャラリーが生まれて消え、また生まれることは、無くなり途絶えるということではなく、写真の一つの系譜として継続しているということなのかもしれません。
文章:小岩勉(仙台写真月間、本トーク企画者)
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TALK 村越としや× 村中修 自主ギャラリーと写真
【トーク】
2017年11月3日(金・祝) 14:00-15:30
【関連展示】
村越としや「月に口笛」 2017年10月 31日 – 11月 5日
村中 修 「光の記憶」 2017年11月 7 日 – 11月 12日
会場 FIKA cafe・art [ フィーカ カフェ・アート]
仙台市太白区大野田5 丁目38-6 リムスクエア1F ( 地下鉄南北線富沢駅そば)