>レポート > 【レポート】ワケあり雑がみ部 12月の活動

【レポート】ワケあり雑がみ部 12月の活動

2023年12月26日 (更新:2023年11月28日)

12月のワケあり雑がみ部のレポートをお届けします。

 

8日は、平日にしては人が来ていたという印象があり、常連の部員さんを中心に、長い時間過ごして下さった方々が多い印象でした。9日は土曜日ということや今年度活動最終日ということもあり、初めての方や数年振りに参加した方がどんどん増えて、午前中から賑やかとなりました。今年度最後の雑がみ部を噛み締めながら過ごされているような感じもあり、参加者同士の交流がいつも以上に行われていたように思います。

今月は、先月部員さんが提案してくれた「森の物語」といテーマに沿って木のオブジェに飾り付けをしていく部員さんが多くいました。動物、特に鳥が多かったように思えます。最終的に豪華になり、木の根元の方に小部屋が作られていたり、本棚があったりと今までにない工夫もみられました。頂上にはクリスマスをイメージしたような大きな星が! 一見バラバラに見える作品同士でも、全体で見るとまとまりが生まれたように感じました。

その一方で、自由に作品を制作されている方もいました。男の子たちは、なぜか武器を子が多かったようです。他の子の作品を見て影響されたのかもしれません。初めて来た方で、雑がみ部の存在は知っていたけれど、「子どもが遊ぶイベント」というようなイメージを持っており、勇気を出して来たという方もいました。「この箱可愛い、この袋素敵ね」と仰りながらいろいろと素材を選ばれ、その後に他の部員さんの制作している様子を一緒に見たり言葉を交わしたりしてから、「とにかく動かしてみます」とハサミを手に取り、制作し始める姿が印象的でした。最終的には3点程小さな作品を作られ、「私でも出来たわ、楽しいわね」と言われた後に「何となく、他の部員さんがどんどん手を動かされている感覚が少しわかった気がしました。」と仰っていました。その感覚と出会えた瞬間に立ち会えて幸せな気持ちを頂けた一時でした。

何か作品を作らなくても、小さめから中くらいの箱を積み木のように積み上げたり、材料を細かく分解して分けていたりしている方もいました。それぞれ積み上げた箱を壊す時は、とても盛り上がりましたし、ひたすら細かく切り終わった後はとても満足そうでした。これらは、積む・切るといった単純な行為でも楽しめることが分かる活動だったように思います。また、雑がみ部に集まった古い雑がみをもとに紹介映像を制作していた部員さんは、クリスマスバージョンを作成し、仙台の百貨店などでかつて使われていた包装紙や紙袋を紹介する映像をお披露目をしてくださいました。すごいです。

今回は作品スペースも作り、これまでに部員さんが作った作品の他に、当日出来上がった作品も展示できるようにしました。そうしたことで、他の作品からインスピレーションを受けて、同じような作品を制作してみたいというような感想もあり、設置した甲斐がありました。このスペースは、活動終了後もしばらく設置していたのですが、メディアテークの7階に立ち寄った方々が足を止めて見る姿が多くありました。

 
「森の物語」をテーマに飾り付け、根本には小部屋ができた


箱を延々と積み上げた。ダンボールに入った子が、他の子どもたちや大人が見守るなか一気に壊した

黙々と切って、分けていく

《仙台懐旧古紙群 MERRY X’MAS AND・・・》映像紹介

 

 

ここからは皆さんの雑がみ作品を紹介します。

◉サンタクロースの格好をしたネコ
「プレゼント届けに来たニャ。手に持っているプレゼントの中身?ひ・み・つだニャ。」
あら、秘密なんですね。残念。

◉紙から生まれたクジャクのジャック
これはクジャクですね。
クジャクにしては羽の色が地味な気がしますが、この作品自体が少し大きいので迫力があり、
雑がみで作ったからこそのオリジナルさが出ている作品となっています。

◉紙製ライフル
割と本格的な銃です。
作者がこだわって作ったのが伝わります。
スコープもついているので、標的をきちんと捉えることが出来ます

◉二階建てバス —紙の世界行き—
これは二階建てバスでしょうか。しかも屋根がないオープンバスですね。
タイヤもしっかり出来ていてよく走りますよ〜

◉コメブクロバッグ
これは米袋で出来たエコバッグです。
頑丈なので様々なものを入れられそうです。バッグの紐の部分も米袋の紐で出来ています。

 

今年度の活動はこれで終了となりました。こうやって活動が出来ているのは、箱や包装紙などを収集所に持ってきてくださる方々、そして、集まったものを使ってくださる方々、どちらもいるからこそ続けていけます。
今年度参加してくれた部員の皆さんや残念ながら予定が合わず今年度は参加出来なかった方、そしてまだ参加したことがない方、また活動が始まったら来ていただければと思います。

ワケあり雑がみ部では、雑がみ部の仕組みが広がって、多くの場所で雑がみ部が開催されることを期待しています
自分たちでもやってみたいという方は、ぜひお問い合わせください!
また、自分たちで雑がみ部やっているよ!という情報があれば、ぜひ共有していただけると嬉しいです。

それでは、また雑がみを通して皆さんとお会いできることを楽しみにしております。ありがとうございました。

————————————————————
【お知らせ】

◉2023年度「ワケあり雑がみ部」の活動の詳細は以下をご覧ください。
ワケあり雑がみ部について:https://artnode.smt.jp/event/20230515_10930

◉SNS上で雑がみ作品を紹介しあう「おうちで雑がみ部」も活動中です。
・Instagram:部員さんの作った雑がみ作品を紹介していきます!:https://www.instagram.com/zatsugamibu/
・YouTube:雑がみを活用した遊び道具などのつくり方動画を配信中! https://www.youtube.com/channel/UCYQN9qPUnoavB1S3I8qsRhA
・Twitter:部員さんがおうちでつくった作品を募集し掲載しています。ワケあり雑がみ部の過去作品も紹介中! https://twitter.com/zatsugamiclub
————————————————————

Tag: