【レポート】過去を視る 過去を想う
2022年03月18日
2022年1月29日に喫茶frameにて美術家のみはらかつお、写真家の伊東卓、聞き手に高倉悠樹を迎え、アートノードTALK「過去を視る 過去を想う」が行われた。
みはらかつおさんは「千年景」という現代の地図を使い絵具を点描で重ねる作品を作っている、その過去を見つめる作品と、「わたしたちは震災を経ていつしか廃墟を抱えた」という伊東卓さんの過去を想う闇と光の写真作品。仙台で活動を続け、同世代でもある二人による作品への取りくみ、震災からの影響などを中心に語ってもらった。
トークは二人の作品を背にし、震災からの影響、制作しながら見つめる時間、展示と共にある文章など話は進んでいった。みはらさんが制作する土偶から話は「怖さ、畏れ」へ。
二人が創る作品の共通点のひとつではないだろうか。
『トークのなかで「こわい」ということばをお聞きして、なんだかふっと肩の力が抜ける感覚になってます』というコメントを視聴者からもらい、震災、コロナ禍という「こわさ」の中に浸りながら過ごしていたように思った。「怖さ、畏れ」に蓋をしながら普段生活している事にも。
「表現」の奥にある言語化するのが難しいものを、聞き手である高倉さんに引き出してもらった。
今後も仙台で制作をしている方からお話を伺っていきたい。
◉トークイベントの細かな様子は以下のPDFからもご覧いただけます。
TALK 過去を視る 過去を想う_レポート
レポート:喫茶frame ほんだあい
●トークの映像は下記からご覧いただけます
過去を視る 過去を想う