【レポート】想像力を通じて、風景を変容させる
2025年03月24日 (更新:2025年3月17日)
2024年11月27日(水)夜、飯川雄大さんの個展が開催されていたGallery TURNAROUNDを会場に、「アートノード」TALKシリーズが実施されました。
今回は、「想像力を通じて、風景を変容させる」と題し、兵庫県在住のアーティスト、飯川雄大氏の活動を通じて、公共空間におけるアートの可能性とその意義を探る場となりました。登壇者には、飯川氏のほか、建築史家で東北大学大学院教授の五十嵐太郎氏、せんだいメディアテークの甲斐賢治氏・田中千秋氏が参加し、司会はGallery TURNAROUNDの関本欣哉が務めました。
飯川氏がこれまで取り組んできた作品を紹介しながら、公共空間でのアートの役割について、他の自治体での例なども取り上げながら話合い、特に、仙台市青葉区西公園で構想されたものの、実現に至らなかった《デコレータークラブ-ピンクの猫の小林さん》についてや、記録集『デコレータークラブ』の制作背景は、地域におけるアートの可能性を考える上で重要な題材となりました。
イベント終了後に実施したアンケートには、《ピンクの猫の小林さん》への関心とその実現を望む声や、今までは逆だと思っていた現代アートが持つ親しみやすさに気付かされたなど、アートを通じて新しい視点を得るきっかけとなったことが伺える前向きな感想が寄せられました。
全体を通して、未完成な作品を通じたコミュニティ、対話の可能性が興味深かったです。今後もこのような、地域とアートがより深く関わり合う機会を創出していくことが求められるのではと思います。
●関連イベント「西公園で猫の小林さんを想像する」
TALKに関連し、12月8日(日)には「西公園で猫の小林さんを想像する」というツアーが実施されました。このイベントでは、飯川氏と田中氏のガイドのもと、未完成プロジェクトを想像する場が提供されました。西公園を舞台にしたアートの可能性を共有し、地域の公共空間における未来のアートの在り方を模索する試みとなりました。
文章:Gallery TURNAROUND
◉トークイベントの映像は、以下のYouTubeチャンネルにて公開予定です。