グラビア 浅野友理子
2021年04月22日 (更新:2021年4月5日)
「庭の球茎から島をなぞる」 2021/木製パネル、和紙、油彩、岩絵具、水干絵具/1303×970cm
ジャーナル8号では、作家・浅野友理子さんの作品を掲載しています。
地域に自生する植物や、東北に伝わる食文化のリサーチを経て絵画の制作に取り組む作家。本作は、幼少期から幾度となく訪れている松島湾に浮かぶ浦戸諸島にフォーカスした新作で、オニユリや浜昼顔、タブノキといった島に生息する植物と、養殖の牡蠣ロープや魚が絡まり合い、イヌサフランのピンクの花弁のなかに、自然の豊穣と複雑さが包み込まれているかのようです。
※2021年3月27日(土)〜4月25日(日)まで、ビルド・スペース(塩竈)で開催の個展で本作を展示予定。
浅野友理子(あさの・ゆりこ)
1990年宮城県生まれ。東北芸術工科大学大学院修士課程芸術文化専攻洋画研究領域修了。
食文化や植物の利用について尋ね歩き、記録するように描いている。
2020年塩竈市のビルドスペースにて個展「植物をしたためる」を開催。2020年「山形ビエンナーレ」、2019年青森県立美術館「青森EARTH2019」に参加。
2020年「VOCA展2020」大原美術館賞受賞。