グラビア 工藤夏海
2019年10月03日 (更新:2019年10月3日)
「戦いと生活の地層が足下にある」 2019/紙、水彩、インク/297×420mm
ジャーナル6号では、美術家・工藤夏海さんの作品を掲載しています。
今年6月に個展のため訪れた韓国の首都ソウル。
大都市を南北に隔てる漢江(ハンガン)の川沿いを友人とサイクリングした経験から生まれた描き下ろし作品です。私たちの日常をとりまく世界に存在する自然や人びとの混沌が、「不動・時間・堆積」と「流動・ゆれ・再生」の対比として、カラフルな画面に表されています。
工藤夏海(くどう・なつみ)
1970年宮城県生まれ。人形劇や楽器演奏もする美術家。
近年の個展に「世の中グラデーション」(2017年、仙台 ギャラリーターンアラウンド)、「まちがいの実」(2018年、東京 ブックギャラリーボボタム)、「工藤夏海 exhibition」(2019年、ソウル 雨乃日珈琲店)がある。
人形劇団ポンコレラ主宰、音楽グループyumbo管楽器担当。仙台にて喫茶ホルン経営。
約25年にわたる創作活動をまとめた作品集『世の中グラデーション』(2017年、B5版, 154頁, カラー, 限定600部)発売中。