おりあいフェスタ
2018年02月28日 (更新:2018年2月23日)
「おりあい」関連写真 撮影場所:鳥取県鳥取市
おりあいフェスタ
~“理解できない”とか言ってる場合じゃない時にはちゃんとみんなやってること~
アーティスト 鈴木一郎太
日時 2018年3月18日(日) 10:30~17:00
宮城県仙台市宮城野区福室字田中前1-53-1
せんだいメディアテークのアートノード事業の一環として、調査活動を続けてきた鈴木一郎太。
イギリスでアーティストとして10年活動した後、同氏の活動は作品制作から、「場づくり」へと変化。これまでコミュニティスペースの運営、展覧会ディレクションなどの仕事のほか、ゲストハウスや障害福祉施設の立ち上げアドバイザーなど活動は多岐にわたる。様々な人の交流を目の当たりにしてきた鈴木一郎太が見出すテーマは「おりあい」。誰もがごく当たり前に行う営みこそが、多様性が叫ばれるこの時代における共生のヒントだという。
価値観や生き方などが異なる者どうしの交流が意味に含まれる「多様性」や「共生社会」などの言葉が話題にあがる現代で、「おりあい」の意味を探りながら調査活動を進めてきた鈴木一郎太は、すでに誰もが生活の中で「おりあい」を通して周囲と自分との違いやズレを許容していることに思うに至った。
この「おりあいフェスタ」では、天然温泉、ボーリング、カラオケ等が集まったエンターテイメント施設である仙台コロナワールドを会場として、鈴木が見出した「おりあい」を提示しながら、ゲストを迎えて「おりあい」について多角的に考える機会を作り出します。
チラシPDF (5.7MB) 当サイトに掲載していない、鈴木氏による文章も読むことができます
こちらからダウンロードできます→ おりあいフェスタチラシ
※チラシは3月6日からメディアテーク館内で配布開始予定です。
※チラシ内に掲載されている「ori-ai.com」は近日公開予定です
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おりあいフェスタ タイムスケジュール
※各企画詳細は本記事内に記載
10:30 あいさつ イベントスタート
13:30~14:00 川柳“おりあい”講評 出演:千葉雅俊、西川勝
14:00~14:30 トーク「“おりあい”はもうちょっと評価されてよくないですか?」
出演:西川勝、鈴木一郎太
17:00 イベント終了
※展示は10:30~17:00の間で開催。随時見学可能です。
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●展示 (10:30~17:00)
一見なんともなさそうな物事だけど、よく見てみると“おりあい”が表れているようなものやストーリーを、いろいろな形で展示し紹介します。
・映像でみるおりあい「〇〇〇〇〇の苦手なようへいくん」 鈴木一郎太
・地図の中のおりあい 今和泉隆行 ※今泉さんの来場はございません。
・田澤さんが見かけたおりあい 田澤紘子
・写真「おりあい風景」
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●参加コーナー(10:30~17:00)
気軽に参加していただけるコーナーもあります。参加してくれた方には“ちょいたし”グッズが当たるくじびき券をプレゼント。
◆「シルバーネット千葉さんと川柳の会」
講評 13:30~14:00:千葉雅俊(みやぎシルバーネット編集発行人)、西川勝
設定されたテーマに沿った川柳を詠む会。午後には講評会も実施します。
※ 講評は13:30までに投書された句を対象として行います。
◆「あなたの周りの“あたりまえ”」 ※随時参加可能
自分ルールや、家族ルール、学校や会社、仲間内では“あたりまえ”になっていることを教えてください。
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●“ちょいたし”くじびき(10:30~17:00)
「川柳の会」「あなたの周りの“あたりまえ”」に参加してくれた方にお配りするくじびき券で参加できます。いつものアレに変化を加えてくれる“ちょいたし”に使える調味料などが当たります。
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●トーク(14:00〜14:30)
「“おりあい”はもうちょっと評価されてよくないですか?」
理解できないこと、知らないこと、不測の事態など、私たちの生きる社会の中ではわからないことの方が断然多いです。そんな中を生きてきて私たちにとって“おりあい”をつけことはあたりまえのことです。でもそのあたりまえにできていることこそが、不安定な社会を生き抜き、新たな交流を生み、新しい展開をつくりだす源になっているのではないでしょうか?こんな正解のない問いかけを臨床哲学者の西川勝さんにしてみようと思います。
出演 西川勝 鈴木一郎太
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●ゲストプロフィール
千葉雅俊(ちば・まさとし)
みやぎシルバーネット 編集発行人
1961年、宮城県生まれ。広告代理店の制作部門で新聞社発行のタウン紙の編集に携わった後に独立。1996年に高齢者向けの月刊フリーペーパー「みやぎシルバーネット」を創刊。編集、デザイン、営業、配達まで一人でこなし、自由に伸び伸びと発行活動を継続中。情報満載の紙面は好評で、中でも投稿による川柳コーナーが大人気となり、「シルバー川柳」というジャンルを築くまでに。選者を務めた書籍に「笑いあり、しみじみあり シルバー川柳」(河出書房新社)、著書としては「みやぎシニア事典」(金港堂)。
西川勝(にしかわ・まさる)
1957年、大阪市生まれ。看護職員として精神科病院、人工血液透析、介護老人保健施設、高齢者介護の現場で20数年を過ごす。40代になって大阪大学の臨床哲学の活動に参画する。2005年4月から20016年3月までの11年間、大阪大学コミュニケーションデザイン・センターの特任教員として「ディスコミュニケーションの理論と実践」「認知症コミュニケーション」などの授業を担当した。現在は、認知症の人と家族の会大阪支部の副代表として「つくしの会」などの認知症カフェの進行役をつとめている。
著書は『ためらいの看護』(岩波書店)、『となりの認知症』(ぷねうま舎)など。
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●関連出展者プロフィール
今和泉隆行(いまいずみ・たかゆき)
株式会社 地理人研究所代表取締役
1985年生まれ。7歳の頃から空想地図(実在しない都市の地図)を描き、大学生時代に47都道府県300都市を回る。2015年に(株)地理人研究所を設立。都市や地図に関する情報を、多様な人につかみやすい形で提供する、地理情報の編集とデザインを本業とする(テレビドラマやゲームの地理監修・地図作成、記事執筆、企業研修、ワークショップ企画)。2013年、白水社「みんなの空想地図」刊行。
※今和泉さんの来場はございません。
田澤紘子(たざわ・ひろこ)
1982年山形県あつみ温泉生まれ。民間企業勤務を経て、2009年より公益財団法人仙台市市民文化事業団に勤務。2011年からは東日本大震災で大きく被災した仙台市沿岸部の生活文化に焦点を当てた「RE:プロジェクト」事業や市民参加型プロジェクト「聞書き―あの人に会いに行く」を担当し、多様な地域資源の可視化に取り組んでいる。2016年4月よりせんだい3.11メモリアル交流館交流係に配属。他に、大震災後に立ち上がった市民団体のサポートにも取り組んでいる。
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企画
鈴木一郎太(すずきいちろうた)
株式会社大と小とレフ取締役
静岡県浜松市生まれ。イギリスで10年ほどアーティストとして活動後、NPO法人クリエイティブサポートレッツにて、深澤孝史と起草した「たけし文化センター」事業の様々な分野と連携した企画を主に担当。2013年、建築設計から企画、必要に応じてハードとソフトを連動させて扱う会社を、建築家とともに設立。これまでの仕事として、コミュニティスペース運営、研究事業企画マネジメント、展覧会ディレクション、トークイベント企画、まちあるき演劇作品制作、ゲストハウス立ち上げ、障害福祉施設立ち上げアドバイザーなど多岐に渡る。NPO法人こえとこころとことばの部屋(ココルーム)理事。
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◆ 会場アクセス
仙台コロナワールド
http://www.korona.co.jp/worldtop/sen/index.asp
住所 宮城県仙台市宮城野区福室字田中前1-53-1
TEL 022-387-5576
自動車/
仙台港ICより南へ2km(車で5分)
駐車場 無料駐車場 1,200台完備
仙台市営バス/
地下鉄東西線荒井駅前1番のりばから 「鶴巻循環(15/16系統)」乗車、「鶴巻」下車、徒歩5分
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お問い合わせ
せんだいメディアテーク企画・活動支援室
〒980-0821 仙台市青葉区春日町2-1
電話:022-713-4483/FAX:022-713-4482
メール:artnode@smt.city.sendai.jp
●イベント当日問い合わせ
会場直通(イベント当日10:00~17:00のみ)
電話:050-3709-4225
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「アートノード」とは http://artnode.smt.jp
2016年度よりスタートした「せんだい・アート・ノード・プロジェクト」の略称です。
「優れたアーティストのユニークな視点と仕事」と、地域の「人材、資源、課題」をつなぐ、せんだいメディアテークのプロジェクト。
このミーティングも取り組みの一つです。
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